完全予約制マンツーマンサロン riu オーナー
婦木 直哉

その道の知られざる匠を探す旅
ballersmindのプロジェクト『"TAKUMI"』

第8話は、セニングシザーを使用せず、
品のあるヘアースタイルを提供することで、
新規のお客様からの予約をお断りしなければならないほど
ファンから絶大な支持を得る
婦木 直哉さん にスポットをあてる。

これまでの経歴を教えてください。

今に至るまで…私、かなりクセありますよ。笑

専門学校を卒業した後、美容室で働き始めてすぐに、美容業界特有の体質や、働く人の心のケアが行き届いていない現実を目の当たりにしました。
そのことについて疑問を抱きながらも7年間続けた美容師人生はそこで一旦区切りをつけまして…

心理の道に進みました。
もしかしたら、病んでたのかもしれませんが。笑

約5年間、心理の勉強と心理学講師を務め得た知見をもって、フリーランスの美容師活動を再開しました。

企業様からご依頼をいただく形で結婚相談所での男性の身なりをプロデュースと、心理的なアドバイスをさせていただいたり、プロフィール写真撮影をさせていただいたりなど…

そんな時、久しぶりにバスケをやる機会があったんです。
実は、小学生から高校まで1番力を入れていたのがバスケだったんですが、
「純粋に楽しむこと」や「人とのふれあいの大切さ」を改めて実感することができました。

これが今の仕事に繋がっているのかもしれません。

そこからまた更に紆余曲折あり。笑
バスケ仲間の紹介でとある美容室の店長を務めることになったのですが…
こだわりが強すぎて、仕事を人に任せる事ができない自分に気づき。笑

2017年4月に完全予約制のマンツーマンサロン「riu」を開業しました。

今のお仕事内容について教えて下さい。

すきバサミ(セニングシザー)を使わず、
品のあるヘアースタイルを提供し、
お客様の自己肯定感を高めることを理念に掲げております。

完全予約制のマンツーマンサロンとし、
絶対にお客様をお待たせしないよう、お客様との時間を大切にするという事も意識して、プライベート空間をより安心して過ごして頂けるよう徹底しております。

お客様が先入観的に思っておられる「ニーズ」ではなく潜在的に…無意識的な「ウォンツ」を汲み取り、技術を提供することで笑顔になって頂くことが、最大の喜びです。

今考えていることなのですが、
完全に一人で美容室をオープンしたいと思っておられる方や、すきバサミを使わず理論的なカットを学びたい方に、技術や想いを伝えていけたらいいなと思っております。

そのために、これからも常に技術を高め、知識を深めていきたいと思います。

最近では、テレビ「情熱大陸」でも取り上げられていました、ダチョウ抗体を使用した薄毛対策のヘアケア商品や、敏感肌の方の悩みにもお応えしております。

ヘアケア商品へのこだわりは強く
私自身も肌が弱いので、安心安全で
ちゃんと髪も頭皮も艶のある健康な状態にするた為の商品を厳選しております。

【シャンプーにお悩みの方はこちら】
https://ameblo.jp/omoiyariniafureru/entry-12589592065.html

最後に、あなたの "maxim." を教えて下さい。

頼まれごとは、試されごと。

これは私の心の師匠と思っている中村文昭氏の言葉ですが、自分に出来ないことは頼まれることはないので、自分に頼まれたことは、0,2秒でYesと返事をし、相手の予想を超えて、相手に喜んで頂く。

という意味合いがあります。

そして、美容師なので、技術や接客に関しては

「常に満足しない」

ということを大切にというか…
もう満足出来ない身体になってしまっております。笑

とにかく笑顔になってもらいたいその一心で、
その瞬間、今一番いいものを提供するという想いでいますので
ずっとこのままでいいと思ったことはありませんし、思える日は来ないと思っております。
だからこそ続けていけるし、追求し続ける価値があると思っております。

「大人になると、1日に5分も笑わなくなる」
という研究結果を耳にした時、これは絶対に良くないという思いが湧いてきて
ご来店頂いたお客様には、絶対に1回は爆笑して頂く、という使命を自分に課しております。

お客様が、自分自身を好きになって
毎日を今よりも、もっと楽しく過ごして頂く。そんなきっかけを、ヘアースタイルを通してお届けし続けることができれば…

こんなに嬉しいことはございません。

常にお客様の気持ちに寄り添い、
研ぎ澄まされた技術と知識を以って臨むは、
お客様の「笑顔」の為。
その笑顔が毎日を輝かせる希望へと変わる。
彼の仕事に対する姿勢は、
学生時代にバスケットボールで培ったものかもしれない。
美容業界の未来を本気で考える"匠"の存在が、そこにはあった。