※手話と指文字の他に、口の動きを見て読み取るため透明なマスクをつけるか、デフに話しかける時だけマスクを外しています。

元デフバスケットボール世界選手権女子日本代表監督
須田 将広

その道の知られざる匠を探す旅
ballersmindの新たなプロジェクト
『project of "TAKUMI"』

記念すべき第1話は、過去にデフバスケットボール日本代表監督を経験し世界大会へ出場。
現在はサインバスケットボールの普及活動を行う 須田 将広 さんにスポットをあてる。

これまでの経歴を教えてください。

選手としては、2005年に開催された第20回夏季デフリンピックの男子バスケットボール日本代表に選ばれました。
選手を引退してからは大阪の枚方市にあるミニバスクラブの代表兼コーチとして活動し、2019年には、第5回デフバスケットボール世界選手権女子日本代表監督に就任、世界を経験させていただきました。

今の職業について教えて下さい。

全ての人が共通のコミュニケーション手法を使うことによって、バスケを多方面から楽しめる『サインバスケットボール』の実現を目指して、一般社団法人B-BALLY'dを立ち上げました。現在は代表理事として月4回、枚方市を拠点に様々な場所で定期練習会を開催しています。

[WEB]
https://b-bally-d.com/bballyd-born/

ビバリードでは、現代バスケのトレンドをしっかり取り込み、様々なコミュニケーション手法を使って育成年代の子供たちに全力で指導させて頂いております。子供たちはお互い個性を認め合って切磋琢磨しながらバスケットボールを楽しく学んでいます。

最後に、あなたの "maxim." を教えて下さい。

Live as if you were to die tomorrow.
Learn as if you were to live forever.


これはマハトマ・ガンジーの言葉です。

"明日死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのように学べ。"

「明日コーチを辞めるつもりで、今日のコーチングを全力でやる。伝え切る。コーチとして学び続けることを止めない。現状維持は後退するだけ、誰も成長しない。」
これが、私の信条であり、"maxim"です。

私は、生まれつき耳が聞こえません。
いわゆる、聴覚障がい者(デフ)です。

音や声に頼って生きていくことがむずかしく、普段から入ってくる情報も「視覚のみ」と限定的で、学びたいことを不安なく学べる場もありません。

だからこそ、自分から学びに行き続けることを大切にしています。

それは本当に難しく、薄氷の上を歩くような頼りない足取りだけど、

自分が一度信じた道を、
"#Me(自分らしさ)"を失わず、
大切なものをなくさないよう、落とさないよう、しっかり踏み締めて歩いていきたいと思います。

人にはいつか必ず「死」が訪れる。
その時を迎えるまで、どのような道を歩むのかは自分次第だ。

自分らしく生きることで、その瞬間も
自分らしくいられるのかもしれない。